何点を目指します?


みよう見まねで作った料理の美味しさ、仕事の出来、趣味の写真の出来映え、
人は無意識のうちに目標点数や結果の点数を意識しているかもしれません。
そして人生を全うする時に思うであろう自分の人生の満足度・・

自治会、行政、企業などでの防災・減災では何点を目指しますか?
感覚的な話ですし、正解も不正解もありません。人によってバラバラです。意見は異なっておおいに結構だと思います。
そのうえで、60点でも120点!でも構いませんので、ちょっと考えてみませんか?

ここでは災害時の自治会の対応について、完璧と言える理想形を100点満点として考えてみましょう。

私は、自身の町会での災害時対応について、究極目標を30点と考えています。
「30点? 異常に低いな?」と感じた方も多いと思います

私の感覚では、非常事態に備えて職業的に訓練されている消防・警察でも、毎日の火災や救急搬送では90点近いかもしれませんが、イレギュラーが連続する災害時には理想に比べて50点がせいぜいだと思います。60点の動きが出来たらすごいと思います。
ましてや、ボランティアで訓練も片手間な自治会・町内会では30点が究極目標、現実的な当面の目標は10点程度と思っています。

でも、私が思うに、1点~数点と10点では、ものすごく大きな違いだと思います。
対応の出来は10点UPでも、住民被害の深刻さは30%くらいは軽くなるのではないかと思います。(あくまでも感覚的な話です)

そして、この10点を目指すのも、かなり大変なことだと感じています。

私が町会で防災部長に就任した時、ほぼ零点と感じました。実際の災害時には何もできないと。

唯一の取り組みであった備蓄品の水・食糧も、地震時に崩壊必至の超老朽化会館の一番奥、普段でもなかなか接近できないような所にしまってありました。非常時に連絡を取り合う無線機もありませんでしたし、災害時に何をするかもノーアイデアでした。
それからの五か年計画で取り組み、10%あたりまで来たように思います。次の10~15年で20%を目指したい、そう思っています。

無理をしても限界はある。無理すれば弊害がある。それが私の割り切りです。


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