地震! ラジオすぐ使えますか?

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ちょっと想像してみましょう。

ある日の深夜・・

地震だっ! あなたは激しい揺れで目を覚まします。
強い直下型地震です。激しい縦揺れ・横揺れに見舞われます。
阪神・淡路大震災では床の物が天井にぶつかったとすら言われています。

・・・・・
揺れが収まりました。

あなたはとっさにテレビをつけるかもしれません。
テレビは画像で直感的に理解しやすい有力な情報源です。

でも大容量の蓄電池が無い限り、停電したら使えませんし、
何よりもテレビのある部屋は家具やいろいろな物が山ほど置いてあるかと思います。
家具や物が散乱している中で、次の余震で何が飛んでくるか分かりません。

しばらくは落ち着いてテレビを見るのは難しそうです。
(逆にテレビを見ていられるくらいなら、たいした被害はなさそうですね)

また、スマホで情報を集めようとするかもしれません。しかし、世の中の人が一斉に同じ行動をします。

おそらく、通信回線も情報サイトのサーバーも混雑して、なかなか繋がりません。
アクセスの集中や何かの不具合でサーバーや通信回線がダウンするかもしれません。

こんな時、やはり頼りになるのはラジオです。

radio

乾電池で長時間動きますし、安全な場所で聞くことができます。

空中を飛んでくる電波を受信するだけですから、途中の街がどんな状態になっても放送を聞くことができます。
関東地方で言えば、もし東京のNHKラジオが送信できなくなったとしても、NHKの他の放送局・送信所から送信するバックアップ態勢が整っているそうです。

ラジオ、テレビ、インターネット。それぞれの長所・短所は別の機会に紹介したいと思います。

では、そのラジオ。
たいがいにお家で備えていると思いますが、いざという時に本当に使えますか?
必要な時にすぐに使えるようになるには、ちょっとした工夫が必要です。

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1) 実際に使えますか?

最近はラジオを聞かない方も増えています。
放送局の周波数を覚えていますか?
例えば、関東地方の AMのNHK第一放送は 594kHz です。
周波数を知らないと、とっさに聞くことは難しそうです。
余震の中、焦ってダイヤルを回しても、なかなか探し出せないと思います。

そこで、こんな一工夫はいかがでしょうか?

ラジオ 周波数付

テプラでラジオ局の周波数を貼ってあります。
NHK とローカル情報に強いAM局・コミュニティーFM局などの周波数を貼ってあります。

各御家庭でもそうですが、誰が使うことになるか分からない自治会や地域防災拠点の備品では なおさらですね。
周波数を知らない人が情報収集係になるかもしれませんから・・

なお、NHKでは災害時の音声での情報内容はラジオもテレビも同一だそうです。

余談ですが、個人的にはラジオは好きです。なにか作業をやりながらでも聞けますし。

2) ラジオが行方不明になりませんか? 壊れませんか?

もう一度、地震の最中を想像してみましょう。

激しい揺れでいろいろな物が飛び交います。部屋の中はぐちゃぐちゃです。
ラジオは、その時どこに置いてありますか? そこにありますか?
たぶん無いでしょう。行方不明です。どこかに飛んで、散乱した雑多な物の中に紛れ、すぐには見つからないかもしれません。

もし見つけられても、飛んで壁にぶつかった拍子に乾電池の蓋が外れて乾電池が飛び散ったかもしれません。
散乱した物の中で余震の中、乾電池を探すのもまた困難です。
運よく乾電池が見つかりラジオに入れました。でも電源が入りません。
飛んでぶつかった拍子に壊れたかもしれません。


そこで・・

ラジオが行方不明になったり飛んで壊れたりしないように固定できるようにしましょう

百均で売っているカラビナを付けました
決まったところにぶら下げています


写真は百均で売っているようなアルミのカラビナを付けた例です。
アルミのカラビナは強い力で引っ張ると壊れやすいですが、ラジオ位なら十分です。
これを決まった場所にぶら下げています。揺れで飛んで行方不明になったり、落ちて壊れるようなこともありません。
置く場所が決まったら、日常でも「あれ? ラジオどこだっけ?」と探し回ることがなくなりました。実は、これが結構よかったと実感しています。

私のラジオは日本メーカー製で電池ケースの蓋もしっかりしているので、揺れで電池が飛び出す心配は無さそうですが、心配な方はメンディングテープや養生テープで蓋を留めておくと安心です。

3)保管中に使えなくなっていませんか?

電池が使える状態にしておきましょう

特に普段はラジオを聞かない方は気をつけるほうがよいです。
乾電池は長期間使わない状態(電流が流れない状態)で機器の中に入れたままにしていると、よく電池が液漏れを起こして機器を駄目にします。
普段使わない方は、電池とラジオを透明のビニール袋に入れて、一緒にしまっておくと良いと思います。
なお、ビニール袋は透明でないと、そのうちに何が入っているのか分からなくなってしまいます。パッとみてパッとわかることが大切です。

いざという時に電池を入れる手間と時間はかかりますが1分もかかりません。液漏れで壊れて使えないよりマシです。

自治会会館などで複数のラジオがある場合は、一つだけはすぐに使えるように電池を入れておき、他のラジオは電池を出してビニール袋等で一緒にしまっておきましょう。電池が入れてあるラジオは時々聞いて使いましょう。

私の家では、就寝中は寝室出口の廊下に写真のようにぶら下げてあります。
ラジオは日常的に使っているので、いざという時に電池が減っているかもしれません。
そこで、予備の電池を袋に入れて、一緒にぶら下げてあります。
この袋には予備の眼鏡なども入れてあります。
就寝中は家や会館の鍵も、ラジオと一緒にカラビナにかけています。

細かい工夫が、いざという時には本当に役に立つと思います。
みなさんも、お家や自治会館に合った工夫を思いついたら、是非教えてください!


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